お茶ができるまで


植物の葉は、その表面を保護するためロー物質に包まれていて、更に葉の内部の細胞も、それぞれが細胞膜で包まれています。
そうして細胞内容物が外に出ないようになっているのです。
茶の葉も例外ではありません。
お茶を美味しく飲むためには、茶葉の中に含まれる成分を、お湯の中に出るようにしなければなりません。
そのためには、茶の葉や細胞を保護しているものを取り除く必要があります。
取り除くには、茶の葉の組織をほぐす必要があり、そのために揉むのです。
茶の葉を粉砕しないように揉むには、茶の葉を柔らかくしなければなりません。
そのためにも茶の葉を蒸します。



<お茶摘み>

九重園では例年5月中旬頃よりお茶摘みが始まります。
4月上旬の萌芽より約30日。初夏の日差しを浴びた葉の中には香りやうまみがたっぷりと蓄えられています。


<蒸す>

茶畑で摘んだお茶葉は茶小屋(工場)に運ばれます。
生葉の鮮度が落ちないうちにすぐに蒸します。蒸すことによって茶葉の酸化酵素の働きを止めるのです。
摘んだ茶葉を放置すると茶色に変色します。自然に置いておかれた茶の葉は、自然発酵をはじめ葉緑素が分解して、茶色になるわけです。
つまり、揉み易くすると同時に自然発酵をおさえる為にも、蒸す事が必要なのです。


<揉みながら乾燥させる>

蒸した茶葉を水分を取りのぞきながら一旦冷やします。
そして揉みながら熱風で乾かします。揉むことによって茶葉の繊維をほぐし、お茶のうまみの成分を全体にいきわたらせます。
最初は粗く、次第にていねいに揉み、均一なよりをかけていきます。
水分をとばし乾燥させることによって、お茶の変質を防ぎます。


<仕上げる>

葉と茎を選別し粉などを取り除き、葉の形や大きさをととのえます。





      


新 芽

初夏の日差しを浴びた新芽。まさに自然の贈り物です。
葉の中には香りや旨味がたっぷりと蓄えられています。


      


生 葉

茶畑で摘んだお茶葉は茶小屋(工場)にすぐに運ばれます。
そして鮮度が落ちないうちにすぐに蒸します。





仕上茶(製品)

葉と茎を選別し粉などを取り除き、葉の形や大きさをととのえます。